
こんにちは、アミノです。
今回はティーチャーズのレビューになります。
公式ホームページでも「こっちのスコッチスモーキー」とキャッチフレーズがついており、ハイボールを某どうでしょう的俳優が紹介しています。
スーパーでもよく見かけるお手頃スコッチですがその実力やいかに・・・
ティーチャーズハイランドクリームとは?
創業者はウィリアム・ティーチャー。1823年にがスコットランドの消費税法が施行されたことをきっかけにティチャーは高品質なウィスキーを世に広めるために店を立ち上げます。
そして1851年に正式にスピリッツ商として独立し店は大繁盛しました。さらに売るだけではなく店頭で飲めるように「ドラムショップ」をオープンして評判を得ました。
1860年にピートを効かせたモルトを使用したウィスキー造りに着手します。そして試行錯誤の末に現在のハイランドクリームの原型を完成させます。
ティーチャーズのキーモルトには「アードモア」「グレンドロナック」の2つが使用されています。
アードモアは1899年に同社によって開業されました。これは元々ティーチャーズの原酒を確保するために念願叶って開業した蒸留所ですが、現在ではシングルモルトの発売もされており、ティチャーズの「ピート」の部分を形作る要因となっています。
グレンドロナックは1960年にこのウィリアム・ティーチャー&サンズ社によって買収されます。そしてティチャーズの「甘さ」を表現している大切なキーモルトです。
ティーチャーズハイランドクリームの前評判
ティーチャーズハイランドクリームの前評判はこんな感じでした。
プラス評価
- スモーキーさをしっかり感じ取れる
- 麦の甘みを感じれて思ったよりクオリティ高いスコッチだった。
- 比較的フルーティでのみやすい。リンゴやナシの香りが特徴的
- この価格帯なら最強。飲み口も滑らかでストレートでもいける
- スモーキーさ以外はライトだがハイボールで飲むと爽やかでとにかく美味い
マイナス評価
- ハイボールでもスモーキーさや個性が目立って、料理との相性に困った
- クセがあって飲みにくかった
- ピーティーと聞いていたがそうでもなかった。
やはりスモキーさが魅力的なボトルのようですね。とりわけメーカー推奨でもあるハイボールでのコメントが多かったですね。
ハイボールにすることでアルコール感やスモキーさも薄くなり、食中酒として飲みやすくなる傾向にあるのだと思います。
一方でクセがあって飲みにくいというコメントも気になりました。
事前に調べないでいきなり飲むとピート由来の香りは少々鼻に残るのかもしれませんね。
では、いざテイスティングです。
ティーチャーズハイランドクリームのテイスティングレビュー
ストレート

まずはストレートですね。
1000円前後のスコッチは私の場合割って飲むことが多いのですが、ストレートの印象はどうでしょうか?

色味はこんな感じですね。濃いめの綺麗な琥珀色。
ティーチャーズハイランドクリームの香りは?
香りは遠くからはあまり香ってきませんが、近づくとピートのスモキーさがしっかりと届きました。
それと麦の甘い香りと、最後の方に飲み終わったビールのコップから香るような苦みと甘みの混ざった香りもしましたね。
アルコール感は思ったよりは弱いですがこの価格帯ではやはり少し気にはなりますね。
ティーチャーズハイランドクリームの味は?
飲んでみましょう。
うーん、しっかりスモーキーさが感じられますね。それと果実感は青いナシやリンゴの味わいですね。柑橘っぽさはあまり感じ取れませんでした。
それとアルコールアタックは少々気になりますね。ピリピリは少しします。
後苦みですね。シェリー系由来のタンニン感ではないものですね。シンプルな苦みで個人的にはやはりビールを連想してしまいます。麦の風味が結構しっかりしているためかもしれませんが。
グレンドロナックの原酒を使用しているのでその由来のニュアンスもあるのかなー? と思いましたがピーティーな印象が強く少し分かりにくいですね。
ストレートはそれなりといったところでしょうか?
ロック

ロックですが、香りの印象は全体的にやや閉じるかな?といった感じですね。ピーティーな香りは少し印象が薄くなりますね。フルーティーな香りは比較的そのままでしょうか。
味わいは、ストレートより断然飲みやすく、また美味しく感じます。
加水されることでアルコール感も弱くなりますが、雑味や苦みもうまく緩和されていて、いいとこ取りな風合いになっています。
口当たりはなめらかで、冷やされることで引き締まった味わいになるのは面白いと思います。
やはり割ることで真価を発揮するのやもしれませんね・・・
トワイスアップ
トワイスアップはどうでしょう?
香りは全体的に弱くなって印象は薄くなりましたね

色味も薄い琥珀色ですね。

こんな感じの色味です。
近づいても香りはややフルーティーな香りが印象的ですね。
飲むとスモキーさがわずかに感じられますが、アルコール感もまだありますね。それと苦みがやはり気になります。
ストレート同様に美味しく飲める飲み方かな?という印象ですね。
やはり冷やした方が飲みやすいのか・・・
ハイボール

メーカー推奨のハイボールですね。
結論から言えば 美味いです!!
スモーキーさはそのままに甘みはほのかに感じられ、うーんと考えてしまう苦みは印象が薄くなり飲み口は軽やかです。
非常に飲みやすく美味しいです。
麦っぽい、酵母っぽい風味は感じられますが、冷やすことでやはりバランスが取れますね。
「加水+冷やす」この飲み方が正解のウィスキーは他にもあるでしょうが、ティーチャーズはハイボールとの相性は良いですね。
ティーチャーズハイランドクリームが合った人におすすめのウィスキー3選
ティーチャーズセレクト

ティーチャーズセレクトは日本限定で発売されているハイランドクリームの姉妹品です。
- 価格:1000〜1300程
- 容量:350ml 700ml
- 入手難易度:ハイランドクリームよりは見かけないが、スーパーにも置いているレベル
スモーキーフレーバーが苦手な方でも飲めるように、よりフルーティで穀物由来の甘さが引き立ったボトルに仕上がっています。
日本人の好みに合わせてサントリーのブレンダーが開発した商品だけあって、この商品もメーカー推奨はハイボールを勧めています。
ただ、クセは少ないのでロックのように少量加水の状態でも美味しく飲めます。
デュワーズホワイトラベル

- 価格:1100~1400円程
- 容量:200ml 700ml 1750ml
- 入手難易度:スーパーで見かけるレベル
ジョン・デュワーが1846年に創業し、その後1899年に初代マスターブレンダーのA.J.キャメロンが手がけた100年以上も愛され続けているブレンデッドスコッチです。
そのデュワーズのスタンダードボトルと位置づけられるのがこのホワイトラベルです。
キーモルトは「アバフェルディ」「オルトモア」「クライゲラキ」「ロイヤルブラックラ」「ザ・デヴェロン」の5つとなっております。
このデュワーズホワイトラベルもスモーキーさが特徴的で、ティーチャーズよりも麦の甘みやバタースコッチのような風味が目立ちます。
シーバスリーガル12年ミズナラ

シーバスリーガル12年ミズナラは12年以上のモルトやグレーンの原酒を日本原産のミズナラ樽でフィニッシュをかけたボトルです。
名誉マスターブレンダーのコリン・スコットが日本のウィスキーファンへ向けて作ったスコッチウィスキーです。
価格は3000程で入手可能です。通常の12年よりもより爽やかさが伝わり、リンゴやナシのフルーティさとナッツの香ばしさ、最後にミズナラ由来のウッディーな風味が伝わります。
ストレートからハイボールまで問題なく飲めるボトルです。非常に飲みやすく裏表のない仕上がりなので、贈答品にも喜ばれると思います。
まとめ:ティーチャーズハイランドクリームの魅力

いかがしたでしょうか?
ティーチャーズハイランドクリームでしたが、国産のウィスキーにはない味わいが特徴的だったかな?と思います。
スコッチ特有の甘みとスモーキーさがうまく調和しバランスの取れた一本になっているように感じられました。
個人的には常温でストレートという飲み方よりは、冷やして割って飲むことでその力を発揮する常飲酒かと思います。
安くて美味しいスコッチには違いないので皆さんも是非飲んでみて下さいね!
では、また。