
こんにちは、アミノです。
今回はコスパ最強と名高いあの「グレンファークラス」より代表ボトルとも言えるグレンファークラス12年をレビューしていきます。
スコッチの中でもラインナップ豊富で、比較的低価格で飲めるシェリー系スコッチなのでまだ飲んだことがない方には是非!
グレンファークラス12年とは
グレンファークラスはスコットランドはスペイサイド地方のスコッチです。
スコッチでシェリー樽熟成の銘柄と言えば「マッカラン」「グレンドロナック」等が浮かぶかと思います。このグレンファークラスの特徴としては全てスパニッシュオークのシェリー樽熟成にこだわっている点です。
樽自体はファーストフィルからセカンドフィルのものを使用しています。
今回のボトルは12年以上熟成した原酒を使用したボトルになっています。
ちなみにラインナップが豊富なので簡単に紹介しますね。
国内発売品
グレンファークラス10年・12年・15年・17年・21年・25年(17年のみ日本、北米限定商品)
グレンファークラス105(ノンエイジのカスクストレングス)
その他年数表記品
グレンファークラス8年・18年・30年・40年
それ以外にも「ファミリーカスク」と呼ばれるシングルカスクのモデルも存在します。
非常に多彩です。いやーいつかはシングルカスク制覇とかもしてみたいですね。(無理なのは分かっていますが・・・)
調べると分かることですが12年は700mlと1000mlのボトルがあります
こちらと
並行品と正規品の違いにもよっては来ますが、私はいつも1000mlのボトルを購入しています。お買い得感があるんですよね。
グレンファークラス12年の事前評価
今回も事前の評価も参考にレビューをしていきます。
以下のようなコメントが目立ちましたね。
- 変なくせがなく華やかな香り
- 口当たりが良く飲みやすい
- 意外とドライでビターだが余韻は長い
- ボディは厚くどっしりした味わい
- ストレートでも飲めてしまう
- 少し、酸味やスパイシーな後味もある
- ウッディーさとエステリーな感じもある
- とにかくコスパが良い、1000mlのボトルがあるのも高評価
マイナスなコメントもありましたね。
- ゴムっぽい?独特の風味がある
- アルコール感がきつく飲みづらかった
- ロックでも少し飲みづらくハイボール要員になってしまった
全体的にはいい評価ですが、少し香りにくせがあるのかもしれませんね。
コスパという部分ではみんな魅力を感じていますね!
ただ「シェリーらしさは感じられる!」というコメントは多かったのでテイスティングが楽しみですね。
グレンファークラス12年のテイスティングレビュー
ストレート

まずはストレート

色味はこんな感じです。やや濃いめの黄金色。赤っぽい色味ではなくウィスキーらしいきれいな色ですね。
グレンファークラス12年の香りは?
香りはですね、シェリーの甘いかおりはしっかり来ますね。
ただ私のボトルは見ての通り開栓から日が経っているのでアルコール感は弱めですね。開栓したてはそこそこ感じられたのも覚えています。
そして若干のエステリー感。これはテイストをしてもそうなのですが、最初「コルクの味でも移ったのかな?」というゴムっぽい?感じがありました。
エステリーの表現ではしばしば「接着剤系の香り」と表現されますが、私は勝手に液体のりを想像しています。そう言われればそうなのかな?という香りは感じます。
あまり気にはならないですけどね。
それよりもシェリーや柑橘(オレンジ系)の香りが華やかに立ってくるのでその方が印象的ですね。
グレンファークラス12年の味は?
飲み口は、どっしりではなくライトなボディだと思います。余韻も延々続くようなものもなくサラッとしていますね。
ロック

ロックですねー どうでしょうか?
香りはですね・・・少し閉じますかね・・・
芳醇な香りや甘さも全体的に閉じて感じにくくなる印象です。(私の鼻の調子が悪い可能性もありますが)
味わいは、エステリー感は健在で甘さも感じ取れます。シェリーのタンニン的な渋みと、加水されて行くにつれて鼻につくアルコール感が弱くなっていくので飲みやすく感じます。いい感じですね。
ストレートで少しアルコール感がキツく感じた人にはおすすめできます。味の変化はそこまでないですが、飲みやすくはなりますね。
トワイスアップ

トワイスアップもいただきます

色味も黄金色のままですね。
香りはアルコール感が一気に弱まりフルーティーさが全面に来る感じですね。チェリーやオレンジのような爽やかな風味も出てきました。
味もシェリー感はそこまで弱くならない印象ですね。エステリー感はやや弱くなる印象ですね。
個人的にはこのエステリー感は嫌に感じる風味ではないので、ストレートからハイボールまで楽しめると思っています。
人によってはシェリーを感じたいのに風味が・・・という人もいると思いますが、値段等のパフォーマンスを考えれば十分美味しいと私は思います。
ハイボール

私はもちろん「ウィスキー党」ですが「ハイボール党」でもあるのです。
イミフですねスミマセン。 ハイボールすごい好きなんです・・・
ということでハイボールですね。

ゴクッゴクッ・・・美味い・・・
スペイサイドが香るっ!
香りは、微かな甘さだけが残る感じですね。エステリーさは潜んでシェリーの香りがふわっと香る優しいハイボールです。
とにかく飲みやすいですね。ウィスキー少し苦手な人にもおすすめ出来るような優しい味わいですね。
後味はよりすっきりとして爽やかです。
グレンファークラス12年が合った人におすすめのウィスキー3選
アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード

近年スタンダードのラインナップが新しくなり、このダブルカスクマチュアードシリーズになりました。
ダブル(2種類の)カスク(樽)マチュアード(熟成)という意味になるのですが、アベラワーの場合シェリー樽とバーボン樽のバッティングですね。
グレンファークラスの12年と比べると、私はこちらの方が好みですね。どっしりした重いシェリーを感じられます。
香りは、ナッツ、シェリー、バニラ、ベリー、リンゴ、わずかにスパイシーさが心地よく、シェリーの甘さとバーボンの甘さが合わさった上品なテイストです。
グレンドロナック

グレンドロナックはハイランド地方にある蒸留所で、スコッチの中でも非常に人気のある銘柄です。
日本での人気の理由としてシェリー樽熟成にこだわっている点が挙げられます。どういう訳かシェリー熟成のボトルは日本ではどの銘柄でも人気ですからね・・・(ちなみに筆者も好きでよく買っています・・・)
この12年ボトルではヨーロピアンオークのシェリー樽、ペドロヒメネス、オロロソシェリー樽を贅沢に使用しバッティングして作られています。
ボディが厚く、濃厚でシェリーやバニラの甘さがたまらない一本です。
マッカラン12年

国内で最も流通量の多いスコッチ「ザ・マッカラン」です。
最高の知名度と圧倒的なブランド力は伊達ではありません。シェリー樽熟成の良い部分が集約されているスコッチです。
シェリー樽はスパニッシュオークのシェリー樽がメインで熟成をおこなっています。この他に「ダブルカスク12年」「トリプルカスク12年」といったアメリカンオークのシェリー樽やバーボン樽を使用したボトルもあります。
ただ12年熟成でも価格が少々高いのがネックですね・・・どれも6500~7500円がスタンダードになってきますので、ある程度色々飲めたらいざ購入!といったところでしょうか。
一方でグレンファークラスなら17年18年が同等の価格帯で購入できます。この辺りの熟成年数から風味がまた変わってきましてね・・・美味いですよ。
ただマッカランも贈答品には最高だと思います。高級感のあるボトルデザインはきっと喜ばれるに違いないです!
まとめ:グレンファークラス12年の魅力

いかがでしたでしょうか?
個人的には好きな銘柄でして、ただ長熟のモデルの方がグレンファークラスはその力をより発揮すると思っています。
その中でも、このボトルはロックや、ハイボールがおすすめですね。冷やす方が美味しく飲めるように感じます。
以外と評価が分かれるボトルという印象が個人的にはありますが、賛否両論は人気のバロメータだとも思っています。
多くの人に飲まれているからこそ、多くの意見が集まるからですね。
ただ本当にパフォーマンスはいいと思います。全体的に低価格でシェリー樽の風味を楽しめるのは他にはない魅力です。
余談だけど、コルクの状態は皆さんも注意しましょう・・・
今回レビューするにあたって、開栓したところ見事にコルクが折れました。

コルクが折れるともう再利用は出来ないのでボトルを移し替えるか、中身が少なければ飲みきるのを前提にパラフィルムでラップみたいにしますね・・・
今回は飲みきりましたけど皆さんも気をつけて下さいね。