ボウモア12年とは
スコッチの歴史と伝統を守り続ける海のシングルモルト「ボウモア」
サントリー公式HP
みなさま、こんにちはアミノです。
今回が初のテイスティングレビューです。
ウィスキーがお好きでしてね・・・ウィスキーの魅力をこれから知りたいと思っている人に届けられるように、一所懸命記事をかいていきますね!
さて、ボウモア12年は言わずと知れた「アイラの女王」その異名を冠した歴史ある蒸留所の代表ボトルですね。
ラインナップも非常に豊富!
私アミノが最も好きな蒸留所の一つでもあります。
最高のスコッチの魅力を存分にご紹介します!
ボウモア蒸留所
まずはざっくりとご紹介します。
- 場所:アイラ島
- 創業:1779年
- 創業者:デイビット・シンプソン
- 現オーナー:サントリーホールディングス
- 酒質:ライト~ミディアム
ボウモアは1779年の創業という非常に歴史ある蒸留所です。その後経営難に陥りますが、1994年に現オーナー「サントリーホールディングス」が運営する様になった頃に安定する様になりました。
ボウモアで有名なものといえば、スコッチウィスキーの長い歴史の中で最古とも言われる貯蔵庫「No.1 Vaults」と呼ばれる第一貯蔵庫です。ボウモアNo.1と呼ばれるボトルもあるほど名高い貯蔵庫です。
またフロアモルティングという床の上で大麦を発芽させる伝統的な製法を行なっています。モルティングとは大麦などの穀物を発芽させ糖化を促します。それに酵母を合わせる事でアルコールの醸造を行います。
機械化されたモルティングを行っている蒸留所が多い中、ボウモアではその独特の風味を保つために今もなおフロアモルティングを行っています。
ボウモアの12年の特徴
ボウモアで使用されている樽はホワイトオークのバーボン樽とスパニッシュオークのシェリー樽です。
比率はバーボン樽70%シェリー樽30%です
またなんといっても、アイラ島特有のピート感とバーボン樽のハーモニーは多くのファンを魅了してやみません。そして海抜0メートルの海風にさらされた独特の潮っぽさが美味しさをさらに引き立たせます。
ボウモア12年の事前評価
そんなボウモア12年。みんな大好きな歴史ある味ですが、調べた限りでのテイスティングコメントでは以下の通りです。
- 味:スモーキーかつ若干のブリニーさ。フルーティーさの中に蜂蜜のような甘さもある。後からチョコレート、余韻は長い。
- 香り:ピート、レモン、グレープフルーツの等の柑橘、蜂蜜、潮の香り
ネット上での評判は、アイラは全体的に好みが分かれるという評価が多い中で、ボウモアは初めてのアイラという人も多く見かけます。私もそうでした!!ただ美味しかったというコメントの方が多く感じました。
ボウモア12年のテイスティング
テイスティングはあくまでも私アミノの主観でのみ語っておりますので、「何言ってんだ?」ってなる方もいるかと思いますが参考程度にお読み下さいね
ストレート

まずはストレートですね。
アルコールアタックはかなり少ないと思います。それ以外の特徴が強いためかもしれませんが・・・

色はきれいな琥珀色。ウィスキーらしい色合いです!
まず真っ先に来るのはピートとヨード感、潮ですね。
後、私が最初に飲んだときも事前に色々調べてから飲んだのですが、思ったよりも「甘いな」という印象でした。
言葉通りの意味ですよ?決して「こんなものか、まだまだだね・・・」っていう「甘さ」ではないですw
後味の「カカオ感」これも分かりますね。苦みの部分でチョコの甘さの意味合いではないんだなぁとウィスキーを飲み進めて感じました。
ロック

ロックにすると全体的に引き締まった印象になりますね。
香りはヨード感が抑えられて甘くフルーティーな香りはそのままでしょうかね
ピートはそれでも陰を潜めずにしっかりと伝わってきます。
なので、ロックはかなり飲みやすくなる印象です。私はボウモア12年はロックもオススメできます。
トワイスアップ

トワイスアップも頂きます。
香りはストレートから比べると甘さが引き立って潮の印象が少し薄くなりますね。

色合いはこんな感じですね。
味の方は変化が顕著ですかね。ヨード感?苦みがストレートより出ますね。
香りは甘さが引き立つのですが加水すると今度はピートや苦みの部分が出てきます。元々アルコール感は感じられなかったのですがさらに印象が薄くなりますね。
ただ事前評価にもあった柑橘感は、私は加水した時の余韻の部分によく出ていると思います。ストレートより分かりやすいかと思います。
ただ・・・個人的にですが12年はストレートが好きですね。
ボウモア12年が合った人にオススメのウィスキー3選
ボウモア18年
ボウモアの上位モデルです。18年の原酒をバッティングしたボトルです。熟成香もあり、フルーティさはより芳醇です。
ピート香は控えめですが、甘さはその分より引き立っています。12年みたいな鋭利なピートが好きな人だと少し物足りないかもしれませんが…
ハイランドパーク12年
ホワイトオーク、シェリーの樽で熟成しており、麦芽にはヘビーピートのものを一部使用しています。
飲めば分かりますが、蜂蜜のあまさ、オレンジ系の爽やかさ、ほのかにピート、バランスの取れた至極の一本です。食後酒としてオススメです。
アードベッグ10年
熱狂的なファンは「アードベギャン」といわれ、独自のコミッティーが存在するほどのファンを獲得しているブランドです。
圧倒的なピート、その中にある柑橘の酸味、アルコール感は少なく一度飲んだら忘れられない個性のあるアイラモルトです。
ボウモアとも一線を画した、味わいを体験できます。私もこのボトルを飲んで一層のウィスキー沼に引きずり込まれました。
ボウモア12年が合わなかった人にオススメのウィスキー3選
ジョニーウォーカー ブラックラベル
ブレンデッドならではの飲みやすさ、ピートはしっかりと感じられキーモルトのタリスカーやラガヴーリンの良さを活かしたボトルになっています。
キレのある飲み口でハイボールにして食中酒もオススメです。ボウモアの風味とは違ったピートを感じられるので、一度飲んで頂けるとピートの考え方も変わるのでは・・・
グレンゴイン
グレンゴインはシェリーとバーボン樽から構成されている、ハイランドの王道のスコッチです。ノンピートで癖も無くフルーティーで爽やかな飲み口が印象的です。
ピートの煙たさやウィスキーの苦みの部分が苦手な方には一度飲んでもらいたいですね!
グレンファークラス
グレンファークラスはシェリー系の代表格ですが、安価で長熟のモデルも手に入るコストパフォーマンスが魅力的です。
甘く、余韻はそれほど長くなく食中酒にも楽しめます。ロックからハイボールまでオールマイティーな一本です。
もっとどっしりとしたシェリー感が欲しい方は、18年等の長熟ものがオススメです!
まとめ ボウモア12年の魅力
いかがでしたか?
ボウモア12年は比較的入手しやすく、近くのスーパーや酒屋さんでも販売されているのを見かけると思います。
また、他のアイラモルトと比べても落ち着いたスモーキーさがあるため飲みやすいという特徴もあります。
アイラモルトを飲んだことがない方は、入門としてもオススメの一本です。近年アイラモルトはその人気から徐々に高価になっていますが、約3000円程で入手も出来ますので、是非飲んでみて下さい!